日本市場で
海外ブランドを司る
旗振り役として

出石 朝美

PROFILE ~これまでの経歴~

周囲のサポートでMDの道が開けることに

ルックに入社したのは、インポートブランドの総合職に就きたいという一心からでした。まずは販売職として経験を積みたいと考えていたので、接客の経験を積むなら外資系企業よりも日本企業の方がしっかりと教えてくれそうだと入社を決意。入社後、まずはラグジュアリーブランドの販売スタッフに配属され、3年の売り場経験をしました。そして、この経験を元に自分のこれからどうステップアップしてくかを模索しはじめた頃、「総合職への転換制度があるから、それを受けてみないか?」とアドバイスをいただき、受けてみることにしました。運よく総合職に転換することができ、SCAPA(スキャパ)の営業担当を経験した後、念願のインポートブランドの立ち上げメンバーへ配属。そこからMDとしての道を歩み始めることに。その後、インポートブランドのアクセサリー仕入やサポート業務を経験。2016年からRepetto(レペット)のMD担当となりました。

学生時代、「女性の美」をテーマとしたアートに力を入れていたことから、芸術性を感じるインポートブランドで買付などが出来たらと漠然と考えていました。現在、希望していた業務を担当させていただけるようになり、これも周囲の方々から夢実現へのサポートをしてもらえたおかげだと感じています。

MY WORK ~現在の仕事内容~

本国のシーズンテーマを軸に国内販促を展開

レペットでは春夏と秋冬の年2回、シーズンテーマがあります。そのテーマにそった商品展開を本社のあるフランスにて、展示会という形で発表します。日本の代表として、次のシーズンに向け日本市場で売れるもののデータを集め、コレクションに入れて欲しいという要望を本社に伝えることも。日本に戻ってから本社で得た情報を踏まえ、日本で卸先や百貨店に向けて同じように展示会を実施します。展示会までの設営準備や資料作成などはMDの仕事であり、毎年大きな仕事のひとつ。展示会後は、全国店長会を開催し、同じように商品展開について説明し、各店での販売に活かしてもらいます。また、各店の個展イベントや全店フェアでは、ひとつの商品をキーにプランを立てたり、キャンペーンの打ち出しもMDが提案。シーズンを通して、イベントや販促の動きなどをコントロールすることができます。

ブランディングを司り、シーズンごとにブランドの旗振りができるのが、MDという仕事の楽しさだと感じています。
MDの仕事は、海外出張、販売促進の企画等をしたりと、一見華やかに見えるかもしれません。ですが、オフィスで過去の実績をみながら1日中データを入力したり、色番や商品番号を決めていくという地道な作業もあります。裏方の仕事をこなしながら、マーケティング力や分析力、感性なども必要。バランス感覚が養われる仕事だと感じています。

TURNING POINT 
~仕事上でのやりがい、喜び、苦労など~

データをとるなら思いきってやること

MDになりたての頃は、数字に関して苦手意識があり、どこか感覚的な判断で仕入れをしていました。売場面積の広い店舗では、定番品や旬のアイテムが揃っていてキレイに見えますが、小さな店舗ではデザインやカラー展開が表現しきれなくて店全体が沈んで見えるといったジレンマがありました。ですが今は、試行錯誤を繰り返すなかで培ってきた経験がすごく生きていると感じています。自分がイイと思うものだけを置いても数字はとれません。きちんと定番品で数字をつくるもの、お店自体の感度を上げるもの、そういった商品のバランスも考えていかなくてはいけません。今シーズンのレペットは新しいと媒体に取り上げてもらうには、毎回レペットが革新している姿を示す必要があります。

これはMDだけでなくPR担当のスタッフとも話し合いながら、いつも作戦を練っています。
また、データをとりたい時には思いきってたくさんの商品を入れ、その動きを見ていきます。1店舗あたり2~3個しか仕入れられないと、どう売れるのかといったデータもとれないためです。このやり方は以前の上司から学んだもので、「やるなら思い切って仕入れなさい」と言われてきました。売れないと店舗からクレームがきますが、それでも失敗を糧にしながら進んでいくしかないと思っています。

MY FUTURE ~今後の目標~

日本市場でのブランドの価値を上げていく

レペットの売り上げの約85%が靴で占められています。シンプルなバレエシューズは、他のブランドでも多く販売され、レペットで買う理由をどうお客様に訴えるかが、大きな課題になっています。
MDの最終的な仕事は、求められている数字(予算)をきちんと達成していくこと。そのためにも、靴の販売だけに頼らず、今後はレザーバッグの販売拡大にも力を入れていきたいと考えています。バッグは靴と違って細かいサイズがないので、在庫を多くもつリスクが減ります。ギフト需要も期待できる商品ですので、今後は靴に次ぐレペットを代表するアイテムにしていきたいと思っています。
いつかレペットを離れて、他ブランドの担当をする日が来るかもしれませんが、「たとえブランドが変わってもMDとして関わっていきたい」と思っています。日本市場のなかでインポートブランドの存在感を拡大し、価値を上げていく仕事にずっと携わっていけたら幸せですし、ルックであれば実現できると思います。

WORK STYLE
仕事をする上でのこだわり

移動中に浸る、歴史物や推理小説の世界

電車での移動時間には必ず、文庫本を読みます。今はスマホでも読める時代ですが、ネットからいったん離れることで、「オン・オフ」を切り替えています。好きなジャンルは時代物や冒険ファンタジー、推理小説など。しばし仕事を忘れ、非日常の世界を楽しんでいます。

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