
営業の力量によって
店舗のポテンシャルは上がる。
その気づきが僕を変えた
久保 光大
PROFILE ~これまでの経歴~
ルックは唯一、面接でしっかり"自分"を出せた会社
もともとスポーツが好きで、大学では体育系の学科を専攻していました。卒業後もスポーツ業界で働きたいと考えていましたが、いざ就活となったとき「好きなことを仕事にしていいのかな?」という疑問が湧き、関連業界としてスポーツブランドを扱うファッション業界にも目を向けることにしました。ただ、当時は運動三昧で一般的なおしゃれに興味がなく、ルックのことも全然知らなくて(笑)。就活サイトからの「ご興味ありませんか」という案内がきっかけでエントリーしたのですが、他の面接は全員がカチッとしたスーツを着て、質問も典型的な感じでうまく自分らしさを出せなかったのに対し、ルックの面接は雑談を交えながら「お互いを知ろう」というリラックスした雰囲気だったため、自分の個性をしっかり伝えられたような感覚でした。服装が自由でスーツでなくてもよいところも、落ち着ける要因だったと思います。最初から総合職として活躍できることにも強く惹かれ、入社を決意しました。

MY WORK ~現在の仕事内容~
入社後はSCAPA、IL BISONTEの営業に
入社後は、まずベルギーのファッションブランド「SCAPA」に配属されて営業としてスタートし、9か月後にイタリアの革製品ブランド「IL BISONTE」に異動しました。現在の業務は店舗運営の管理で、売上予算などの数字や店舗スタッフの採用活動など人員の管理、経費精算をはじめとする事務的な仕事をしています。
SCAPA時代は担当が3店舗だけだったのでどの店にも全力投球できましたが、今は12店舗。お店の所在地も広域になり、1店舗に充てられる時間が減ったため、目を行き届かせるのが結構大変になりましたが、効率を上げることを心がけ、対処しています。もともと店舗へ行き、店頭スタッフの方々と今どんな商品が売れているかなどのコミュニケーションを取るのは好きなので、店舗数が増えたことは苦ではなく、充実した毎日を過ごしています。


TURNING POINT
~仕事上でのやりがい、喜び、苦労など~
もどかしさを抱いた入社当初
ただ入社当時は、自分の思い描いていた仕事像と現実に少々ギャップがありました。若手ならではの意見をたくさん出して、それが採用されてバリバリ働いて......そんなイメージでいたのに、思ったより仕事量が少なく、アイディアを提案してもなかなか通らない。今思えば1年目だから当然で、店舗スタッフや本社の先輩方のほうがブランドのことをよく知っていますから、そんなにうまくはいかないですよね。店舗との信頼関係を築くのにもある程度時間がかかるため、店舗から営業の僕ではなく上司に直接連絡が行ってしまったこともありました。自分の影響力のなさを痛感し、「営業がいなくても物事が進むなら、営業なんていらないのでは?」「自分でなくても、誰でもできる仕事なのでは?」と考えたりして、しばらくは「自分にやれることはあまりない」と気持ちがダウンしていました。

営業職の存在意義を、自分なりに見出せた
転機になったのは、IL BISONTEへの異動です。シーズンに左右されない定番商品が多いこともあって売上の分析がしやすくなり、店舗スタッフから「こういう分析、助かります」と感謝されることも増えて、手応えを感じるようになっていきました。
そして予算達成が厳しそうな店舗でディスプレイや商品展開の見直しを提案し、売上が大幅にアップするなど、数字で結果が出るようになると、「営業は誰でもできるかもしれないけれど、だからこそ、担当者の向き合い方や力量によって店舗のポテンシャルが変わってくる」という営業の存在意義のようなものが見えてきたんです。コミュニケーションの密度や話し合いの内容次第で、店舗だけでは思いつかなかったアイディアが生み出せるようになり、現在のポテンシャルが10の店も、11、12に上げられるのでは......と。今は営業という仕事のやりがいを、そこに見出しています。もちろん店舗スタッフの接客力や販売力のおかげで売上が立つわけですから、営業ができることはあくまでもサポートです。でもそのサポートの力で売上が上がれば、店舗やブランドの実績につながり、会社にも貢献できます。一番大切なのは、目の前の業務に100%向き合って深掘りし、極めていくこと。それが成長への近道なのだと、ようやく気づくことができました。
ルックは、チャンスをくれる会社
周りの多くの先輩が入社後数年で希望した職種に就けていたり、自分も入社2年目で新店舗2店のオープンを任せてもらえたりと、ルックは若手にどんどんチャンスをくれる会社だと思います。
新店舗のオープンは、2025年初夏と秋。1店目はオープン経験者がいたので比較的スムーズに進みましたが、2店目は僕がすべてを一から準備しなければならなかったので、正直、ものすごく大変でした。莫大な量の書類提出からスタートして、次は備品の購入。その後はオープン準備で、店舗に置く商品が届くと、あれがない、これが棚に収まらないから何か追加で買わなくちゃ、という調子で次々と問題が出てきます。わからないことを本社の先輩に聞こうとしても、その先輩はすでに他の課に異動していて、異動先を訪ねてやっと聞けたこともありました。僕がまとめるというよりスタッフみんなで一丸となって取り組んだ感じで、苦労しましたが、その分オープンした日の達成感は格別でしたね。1店目のときに感じた改善点を2店目で活かすなど学びも多くあり、貴重な経験になりました。

| 10:00 | 店舗巡回直行 |
|---|---|
| 12:00 | 内勤 数字の確認、定期ミーティング |
| 14:00 | 昼食 |
| 15:00 | 店舗分析、販売計画の作成 |
|---|---|
| 17:30 | 店舗巡回 |
| 18:30 | 直帰 |
MY FUTURE ~今後の目標~
将来の夢は、ブランドの運営に携わること
今後は企画や仕入など、実際の商品に携わる仕事をしてみたいと考えています。現在は店舗運営という本社と店舗の架け橋のようなポジションなので、次はブランド自体の運営に関わってみたいです。また、父の仕事の関係で小3から中3までアメリカに住んでいたことから英語が話せるため、海外ブランドの日本進出を手がけてみたいという夢もあります。今はまだまだ未熟な部分が多いので、店舗からも本社からも「営業のことなら久保に聞けば全部わかる」と言ってもらえるまで営業として頑張りたいです。営業を極めてから、その先に進みたいと思っています。

WORK STYLE
仕事をする上でのこだわり

育てるのが楽しみなIL BISONTEのキーケース
IL BISONTEに異動したタイミングで購入したキーケースは、自分にとって初めてのヌメ革製品。ヌメ革はエイジングで色が変化していくことも、IL BISONTEに来て初めて知りました。なので「育てて」みようと思って、ちゃんとケア用のクリームも買って、ちょっと乱暴ですが家の車のボンネットに置いて日焼けさせています。いい感じの色になってきたし、濡らしてしまった部分はしっかり跡がつくし、自分の生活感が出て面白いなと思います。以前はこういうものを使っていなくて、しょっちゅう鍵をなくしていましたが、それもなくなったので、買ってよかったです(笑)。
