社長挨拶(株主の皆様へ)

 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご支援を賜り、心より厚く御礼申し上げます。

 当社グループは、「お客さま第一主義」の基本理念のもと、お客さまに満足していただける商品やサービスをご提供することによって、持続的な成長と安定的な収益を実現し、更なる企業価値向上を図ってまいります。

 株主の皆様には、今後とも一層のご指導ならびにご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 多田 和洋

2023年12月期の業績の概況について

 当連結会計年度におけるわが国経済は、経済活動の正常化が進み個人消費に持ち直しの動きが見られるなど景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方、資源・エネルギー価格をはじめ様々な物価の上昇や急激な円安の進行、地政学リスクの高まりなど、先行き不透明な状況が続きました。

 当アパレル・ファッション業界におきましては、物価上昇の影響等による生活防衛意識の高まりが懸念されるものの、旅行やイベント等への外出機会の増加やインバウンド消費が伸長するなど、総じて回復基調で推移いたしました。

 このような状況の中、当社グループは、当事業年度を最終年度とする「中期経営計画」で掲げる重点政策を、経営環境の変化に柔軟に対応しながら、継続的に推し進めてまいりました。EC事業の強化策に取り組むとともに、行動制限の緩和に伴い店舗販売にも注力してまいりました。また、不採算事業の終了など、徹底した効率経営にも努めてまいりました。

 その結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は554億7千5百万円(前年同期比1.4%増)、営業利益は 30億6千9百万円(前年同期比17.1%減)、経常利益は35億7千8百万円(前年同期比10.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は24億5千8百万円(前年同期比7.7%減)となり、中期経営計画で掲げた業績目標の経常利益30億円を上回りました。

 セグメント別の業績の概況は次のとおりであります。

セグメント別の業績について

アパレル関連事業

 「日本」につきましては、直営店や百貨店の集客が回復傾向にある中、「スキャパ」においては、年間を通じてジャケットアイテムの販売が好調に推移したことや受注会の開催等、顧客との関係強化策が奏功し売上が好調 に推移いたしました。主力ブランドの「マリメッコ」では、バッグカテゴリーの販売が好調に推移したことやインバウンド需要を取り込む等、プロパー販売強化により売上が堅調に推移いたしました。「A.P.C.」では、5年振りとなる音楽イベントや顧客向けのワークショップを開催しブランドプレゼンス向上に注力いたしました。また、大手セレクトショップへの卸売が伸長し売上高が増加いたしました。「イル ビゾンテ」では、インスタグラムやLINEの公式アカウントを開設しSNSでの発信を強化するとともに、「GREGORY」等とのコラボレーション商品の発 売によるブランド価値向上施策を実施するなど、新規顧客の獲得に取り組んでまいりました。EC事業においては、店舗受け取りサービスの拡大等、お客様の利便性向上に引き続き取り組むとともにEC限定ギフトセットの導入、ラッピングサービスの拡充によるギフト需要への対応を強化したものの、行動制限の緩和に伴い店舗への集客が 伸長したことなどにより売上高が減少いたしました。これらの結果、売上高は237億8千万円(前年同期比0.9% 減)、営業利益は18億1千8百万円(前年同期比2.6%増)となりました。

 「韓国」につきましては、物価高騰による消費者心理の委縮や、海外旅行先での消費が活発化するなどの影響 により百貨店の集客・売上高ともに減少傾向にあり、インバウンド消費についても中国人観光客の売上の回復が遅れており厳しい状況が続いております。株式会社アイディールック、株式会社アイディージョイにおいても、主力市場である百貨店インショップでは売上高が減少したものの、自社ECサイト「I.D.LOOKモール」を含むオン ラインストアは堅調に推移し、アウトレット店舗でのセール販売は順調に推移いたしました。その結果、売上高は291億6千4百万円(前年同期比2.8%増)、営業利益は18億9千4百万円(前年同期比31.2%減)となりました。

 「欧州」につきましては、主にイタリアの直営店が、米国及び欧州からの観光客の増加により順調に推移し、主力の卸事業も堅調に推移いたしました。その結果、売上高は47億2千7百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益は1億4千2百万円(前年同期比11.8%増)となりました。。

 「その他海外」(香港・中国・米国)につきましては、米国において「イル ビゾンテ」の小売事業での売上高が増加した一方、採算性が悪化した香港、中国の事業を終了いたしました。その結果、売上高は3億4千万円 (前年同期比24.9%減)、営業損失は4千9百万円(前年同期は9千9百万円の営業損失)となりました。

 これらの結果、アパレル関連事業の売上高は580億1千2百万円(前年同期比1.4%増)、営業利益は38億6百万円(前年同期比16.4%減)となりました。

生産及びOEM事業

 「生産及びOEM事業」につきましては、株式会社ルックモードにおいて、グループ内への売上高、外部受注ともに増加した結果、売上高は24億4千9百万円(前年同期比4.4%増)、営業利益は6千8百万円(前年同期比179.4%増)となりました。

物流事業

 「物流事業」につきましては、株式会社エル・ロジスティクスにおいて、グループ内への売上高が減少した結果、売上高は11億4千3百万円(前年同期比4.3%減)、営業利益は2千2百万円(前年同期比52.1%減)となりました。

飲食事業

 「飲食事業」につきましては、株式会社ルックが展開する「ジェラテリア マルゲラ」において、当連結累計期間の売上高は6百万円(前年同期は5千3百万円)、営業損失は6百万円(前年同期は2千7百万円の営業損 失)となりました。なお、「ジェラテリア マルゲラ」は今後の採算性が見込めないため2023年4月をもって終了いたしました。

2024年12月期の見通しについて

売上高 570億円 (前年同期比2.7%増)
営業利益 34億円 (前年同期比10.8%増)
経常利益 36億円 (前年同期比0.6%増)
親会社株主に帰属
する当期純利益
25億円 (前年同期比1.7%増)