社長挨拶(株主の皆様へ)

 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご支援を賜り、心より厚く御礼申し上げます。

 当社グループは、「お客さま第一主義」の基本理念のもと、お客さまに満足していただける商品やサービスをご提供することによって、持続的な成長と安定的な収益を実現し、更なる企業価値向上を図ってまいります。

 株主の皆様には、今後とも一層のご指導ならびにご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 多田 和洋

2018年12月期の事業環境と業績の概況について

2018年12月期の業績(連結)
売上高 440億1千5百万円 (前年同期比2.3%増)
営業利益 16億5千7百万円 (前年同期比13.6%増)
経常利益 18億2千1百万円 (前年同期比4.3%増)
親会社株主に帰属
する当期純利益
21億6千6百万円(前年同期比41.0%増)

 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善等を背景に緩やかな回復基調で推移したも のの、米中貿易摩擦の長期化により世界経済の減速懸念が高まるなど不透明な状況が続きました。

 当アパレル・ファッション業界におきましては、訪日外国人による免税需要を除き、衣料品に関する消費者の節約志向は依然として強く、更には相次ぐ自然災害の影響等もあり、厳しい環境が続きました。

 このような状況の中、当社は2018年1月から持株会社体制に移行しグループ経営の一層の効率性向上に向けた 対応を実施してまいりました。当社グループは、当連結会計年度を最終年度とする中期経営計画で掲げる重点政 策「既存事業の収益向上」、「Eコマース事業の拡大」、「積極的な新規事業開発」に引き続き取り組み、安定 的な収益基盤の確立に努めてまいりました。既存事業では、堅調に推移しているインポートブランドの出店政策 を推し進め、Eコマース事業では、会員向けポイントサービス「ルックメンバーシップ」の対象ブランドや対象 店舗の拡大に取り組むなど、成長分野に対して経営資源を効果的に投資してまいりました。新規事業では、フラ ンスのライフスタイルブランド「ベンシモン」の独占輸入販売を開始いたしました。

 これらの結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は440億1千5百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益 は16億5千7百万円(前年同期比13.6%増)、経常利益は18億2千1百万円(前年同期比4.3%増)、親会社株主に帰 属する当期純利益は21億6千6百万円(前年同期比41.0%増)という結果で終了いたしました。

セグメント別の業績について

アパレル関連事業

 「日本」につきましては、既存事業では、中核事業会社の株式会社ルックが展開するインポートブランド「イル ビゾンテ」、「マリメッコ」が堅調に推移いたしました。「マリメッコ」においては、旗艦店である表参道店 のリニューアルや2018年9月にオープンした日本橋高島屋S.C.への新規出店など、更なるブランド価値向上に取 り組み、「イル ビゾンテ」では2018年10月にグランフロント大阪への新規出店など更なる売上拡大策を推し進め てまいりました。「A.P.C.」を展開するA.P.C.Japan株式会社においては、2018年3月に開業した東京ミッドタウ ン日比谷への新規出店に加え、バッグや財布、シューズなど品揃えを強化した雑貨の売上が好調に推移した結果、 売上が伸長いたしました。「デンハム」を展開する株式会社デンハム・ジャパンにおいては、新丸ビルや百貨店 インショップへ新規出店を推し進め、更なる売上拡大に取り組んでまいりました。Eコマース事業では、一部ブ ランドにおいて実店舗とEコマースの在庫を一元的に管理する取り組みを開始するとともに「デンハム」や「マリメッコ」、「レッセ・パッセ」において、スマートフォンアプリを導入するなどオンラインと店舗の連携強化に 努めてまいりました。また、会員向けポイントサービス「ルックメンバーシップ」において、「デンハム」や 「ベンシモン」を対象ブランドに加え、更には対象店舗を一部百貨店インショップに拡げるなど、お客様の利便 性向上に努めるとともにEコマース事業の拡大に向けた諸施策を実行してまいりました。これらの結果、「日 本」の売上高は272億7千4百万円(前年同期比0.5%減)、営業利益は10億4千1百万円(前年同期比26.8%増)と なりました。

 「韓国」につきましては、株式会社アイディールックにおいて、「サンドロ」「マージュ」などインポートブ ランドの売上が好調に推移したことに加え、「A.P.C.」の新規出店や自社Eコマースサイトのリニューアルを実 施するなど売上が順調に推移いたしました。株式会社アイディージョイにおいては、不採算店舗の撤退や一部百 貨店への新規出店を推し進めるなど、販路拡大に努めてまいりました。その結果、「韓国」の売上高は159億6千 9百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は8億7百万円(前年同期比65.5%増)となりました。

 「その他海外」(香港・中国)につきましては、ルック(H.K.) Ltd.(香港)や洛格(上海)商貿有限公司に おいて、売上が堅調に推移したものの、事務所移転費用や人件費増加により販売費及び一般管理費が増加し営業 利益は前年同期を下回りました。その結果、「その他海外」の売上高は2億3千1百万円(前年同期比4.0%増)、 営業利益は1千6百万円(前年同期比27.7%減)となりました。

 これらの結果、アパレル関連事業の売上高は434億7千5百万円(前年同期比2.6%増)、営業利益は18億6千6 百万円(前年同期比40.0%増)となりました。

生産及びOEM事業

 「生産及びOEM事業」につきましては、株式会社ルックモードにおいて、中核事業会社の株式会社ルックからの受注減少により売上高が前年同期を下回り、28億1千7百万円(前年同期比9.6%減)となりました。一方、新たな グループ内事業会社からの受注に対する生産体制の一部見直しや人員の効率的な配置転換などを実施した結果、 営業利益は3千1百万円(前年同期比713.9%増)となりました。

物流事業

 「物流事業」につきましては、株式会社エル・ロジスティクスにおいて、ルックグループ外の受託取扱高が減少した結果、売上高は10億5千3百万円(前年同期比6.9%減)、営業利益は2千4百万円(前年同期比65.0%減)と なりました。

飲食事業

 「飲食事業」につきましては、株式会社ファッショナブルフーズ・インターナショナルが展開する「ジェラテリア マルゲラ」において、展開店舗数の減少により売上高が前年同期を下回りました。その結果、売上高は9千 7百万円(前年同期比29.9%減)、営業損失は4千1百万円(前年同期は2千4百万円の営業損失)となりました。

2019年12月期の見通しについて

売上高 450億円 (前年同期比2.2%増)
営業利益 17億円 (前年同期比2.5%増)
経常利益 19億円 (前年同期比4.3%増)
親会社株主に帰属
する当期純利益
26億円(前年同期比20.0%増)

 2019年度のわが国経済の見通しにつきましては、政府や日銀の経済政策等により緩やかな回復基調で推移していくことが期待されるものの、米中貿易摩擦が世界経済に与える影響や英国のEU離脱交渉など、依然として不透 明な状況が継続するものと予想されます。

 このような状況において、当社グループは、2023年を最終年度とする中期経営計画を策定し、以下の4つの基本 政策に取り組んでまいります。

 1. 「収益基盤の確立」

 2. 「EC事業の拡大」

 3. 「積極的な新規事業開発」

 4. 「経営基盤の構築」

 「収益基盤の確立」では、国内事業において、前中期経営計画で構築した事業ポートフォリオに基づき、「マリメッコ」や「イル ビゾンテ」、「A.P.C.」などお客様のライフスタイルに密着したアイテムを軸とした主力事 業の拡大に向け、経営資源を効果的に投資してまいります。海外事業においては、韓国のアイディールックでの 主力インポートブランドを中心とした既存事業の更なる拡大に取り組み、アイディージョイでは新しい商品カテ ゴリーを展開し更なる事業拡大に努めてまいります。

 「EC事業の拡大」では、国内において、EC独自の商品・サービスの構築や店舗との在庫連携機能の向上、サプ ライチェーンの再構築による物流効率の改善など、お客様満足の継続的な向上に取り組み、海外においては、韓国でのブランド単独サイト立上げによる自社Eコマースサイトの拡充や顧客データシステムの刷新などに取組んで まいります。これらにより2023年度のグループEC売上高70億円を目指してまいります。

 「新規事業開発」では、国内、海外ともに「衣食住+美」の価値提供に寄与するブランド・事業開発に取り組 んでまいります。また、韓国のアイディージョイにおいてはあらゆる販路に向けたオリジナルブランドの開発に 取り組んでまいります。

 「経営基盤の構築」では、経営理念である「お客さま第一主義」をさらに浸透させ、新しいライフスタイルや 価値の創造を通じて、お客様の満足を追求し、生活文化の向上に貢献していくとともに、創造性豊かな人材を育成し、魅力あるブランド価値を共創してまいります。

 これらの施策を実行し、2019年12月期の連結業績につきましては、連結売上高450億円(前年同期比2.2%増)、 連結営業利益17億円(前年同期比2.5%増)、連結経常利益19億円(前年同期比4.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益26億円(前年同期比20.0%増)を見込んでおります。

 当社グループでは、更なる成長のため安定的な利益構造の確立に向けた事業戦略と効率運営を推し進め、中期経営計画最終年度の2023年には、連結売上高500億円、連結経常利益30億円を目指してまいります。