社長挨拶(株主の皆様へ)

 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご支援を賜り、心より厚く御礼申し上げます。

 当社グループは、「お客さま第一主義」の基本理念のもと、お客さまに満足していただける商品やサービスをご提供することによって、持続的な成長と安定的な収益を実現し、更なる企業価値向上を図ってまいります。

 株主の皆様には、今後とも一層のご指導ならびにご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

代表取締役社長 多田 和洋

2020年12月期の事業環境と業績の概況について

2020年12月期の業績(連結)
売上高 370億1千4百万円 (前年同期比15.7%減)
営業利益 6億3千6百万円 (前年同期比61.7%減)
経常利益 8億4千8百万円 (前年同期比52.5%減)
親会社株主に帰属
する当期純利益
4億3千1百万円(前年同期比78.6%減)

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、経済環境は大幅に悪化しました。5月の緊急事態宣言解除後は、経済活動が段階的に引き上げられ徐々に回復の動きがみられたも のの、国内外で感染が再拡大するなど、先行きの不透明感が強まりました。

 当アパレル・ファッション業界におきましても、店舗の臨時休業や営業時間の短縮、インバウンド需要の激減、 外出自粛によるお客さまの来店減少等が影響し、極めて厳しい状況となりました。

 このような状況の中、当社グループは、経営環境の変化に対応すべく、EC事業の強化を推し進め、消費者の 購買行動の変化に柔軟に対応してまいりました。一方、仕入の抑制や経費の削減などの施策にも取り組み、徹底 した効率経営を推し進めてまいりました。

 その結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は370億1千4百万円(前年同期比15.7%減)、営業利益は 6億3千6百万円(前年同期比61.7%減)、経常利益は8億4千8百万円(前年同期比52.5%減)、親会社株主 に帰属する当期純利益は4億3千1百万円(前年同期比78.6%減)となりました。

 セグメント別の業績の概況は次のとおりであります。

セグメント別の業績について

アパレル関連事業

 「日本」につきましては、EC事業において、3月よりECの物流機能の内製化を開始し、店舗とECとの在庫連携機能を強化いたしました。また、緊急事態宣言による店舗の休業期間中においてはECへ商材を集約する などの施策を実行してまいりました。さらには、スマートフォンアプリやSNS導入ブランドを順次拡大するな ど、お客さまの利便性の向上に取り組んだ結果、EC事業の売上高は前年同期より大幅に増加いたしました。店舗においては、主力ブランドの「イル ビゾンテ」「A.P.C.」の新規出店を推し進め、「イル ビゾンテ」は、コ ロナ禍においても売上高が前年同期を上回りました。その結果、売上高は200億8千6百万円(前年同期比20.4% 減)、営業利益は4億5千7百万円(前年同期比57.4%減)となりました。

 「韓国」につきましては、株式会社アイディールックにおいて、新型コロナウイルス感染症の影響により店舗 での販売は非常に厳しい状況が続きました。一方、デジタルマーケティング(ライブ配信・インスタグラム等)を 強化した結果、EC事業の売上高が増加いたしました。さらには、新規事業において、インポートブランド「エッセンシャル」及び「イレブンティ」の販売を開始いたしました。株式会社アイディージョイにおいては、マー ケット環境の変化などにより、店舗での売上高が減少いたしました。その結果、売上高は150億3千万円(前年同 期比10.3%減)、営業利益は6億9千7百万円(前年同期比36.1%減)となりました。

 「欧州」につきましては、イタリアやフランスで新型コロナウイルス感染症拡大にともなう移動制限や外出制 限が影響し、直営店舗の売上高は非常に厳しい状況となりました。一方、主力である卸売事業は堅調に推移いた しました。その結果、売上高は31億8千8百万円(前年同期比45.8%増)、営業利益は4億2千8百万円(前年 同期比71.7%増)となりました。なお、「欧州」については、前第3四半期連結会計期間より新たにセグメント として追加しているため、前年同期は6か月間の実績であります。

 「その他海外」(香港・中国・米国)につきましては、ルック(H.K.) Ltd.(香港)において、新型コロナウ イルス感染症拡大にともなう行動制限の条例発令により、店舗での売上高が減少いたしました。洛格(上海)商 貿有限公司においては、既存事業のEC売上高が、SNSでのライブ配信などの効果もあり好調に推移し、売上 高が増加いたしました。米国においては、欧州同様に新型コロナウイルス感染症の影響により、直営店舗が長期 休業を実施し、売上高は非常に厳しい状況となりました。その結果、売上高は3億9千4百万円(前年同期比3.1 %減)、営業損失は1億2千7百万円(前年同期は4千5百万円の営業損失)となりました。

 これらの結果、アパレル関連事業の売上高は387億円(前年同期比13.2%減)、営業利益は14億5千5百万円 (前年同期比38.6%減)となりました。

生産及びOEM事業

 「生産及びOEM事業」につきましては、株式会社ルックモードにおいて、新型コロナウイルス感染症の影響により、株式会社ルックが展開するオリジナルブランドの生産調整により受注が減少し、売上高が減少いたしました。その結果、売上高は24億4千万円(前年同期比13.8%減)、営業損失は6千5百万円(前年同期は3千万円 の営業利益)となりました。

物流事業

 「物流事業」につきましては、株式会社エル・ロジスティクスにおいて、ECの物流機能の内製化により売上高が増加しました。その結果、売上高は11億9千7百万円(前年同期比14.0%増)、営業利益は4千3百万円 (前年同期比249.6%増)となりました。

飲食事業

 「飲食事業」につきましては、株式会社ファッショナブルフーズ・インターナショナルが展開する「ジェラテリア マルゲラ」において、新型コロナウイルス感染症の影響により宅配サービスの売上高は伸長しているもの の、店舗の時短営業や臨時休業の実施が影響し、売上高が減少いたしました。その結果、売上高は4千4百万円 (前年同期比25.2%減)、営業損失は3千万円(前年同期は2千4百万円の営業損失)となりました。

2021年12月期の見通しについて

売上高 400億円 (前年同期比8.1%増)
営業利益 11億円 (前年同期比72.8%増)
経常利益 12億円 (前年同期比41.5%増)
親会社株主に帰属
する当期純利益
9億円(前年同期比108.3%増)

 2021年度のわが国経済の見通しにつきましては、新型コロナウイルスのワクチンの普及が進むにつれて、緩やかながら回復基調に向かうことが期待されますが、国内外において収束時期が現時点では見通せないことから、 先行き不透明な状況が続くと予想されます。

 新型コロナウイルス感染症は、当アパレル・ファッション業界においても生活様式や消費者の価値観に変化をもたらし、今後、消費者ニーズの多様化がさらに進むことが考えられます。

 これらの環境の変化に対応するため、当社グループは、景気の変動に左右されないブランド価値を確立し、さらなる売上の拡大を図ってまいります。併せて、厳しい経営環境においても持続的に利益を創出できる収益性が高いブランド事業に経営資源を効果的に投資してまいります。

 これらを実行し、当社グループの業績を成長軌道へ戻していくことが重要と考えております。

 2021年12月期の連結業績につきましては、連結売上高400億円(前年同期比8.1%増)連結営業利益11億円(前 年同期比72.8%増)、連結経常利益12億円(前年同期比41.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益9億円 (前年同期比108.3%増)を見込んでおります。